事業を成功させる人とは?
コラム
2022.09.19
私のメイン業務である相続税業務と並行して行っている会社などの税務顧問で、ほぼ毎日社長さんとお話する機会がございます。
科学的な根拠は何一つないのですが、何故か仕事に縁のある社長さんというのがいらっしゃいます。つまり自然に仕事が舞い込んでくる社長さんです。
そのような社長さんにいくつかの共通点があることに最近気づきました。
まず一つ目は、性格が明るいのです。とにかく大袈裟と思うくらい笑い声が大きいのです。笑う門には福来ると言いますが本当にそう思います。
次に、仕事においてもプライベートにおいても大らかです。小さなミスは気にせず、周りの調和に気を使います。しかし、あまりに気を使いすぎて精神的に疲れている傾向もあります。
最後に、自分はさておき相手のことを直感的に考えてしまう、よく言う「自利より他利」を重んじる性格です。
しかし自然に仕事は舞い込むけれど、その事業自体が成功するかはまた別の話になります。つまり、売上は増加するものの利益が増加するかは別の話ということです。
社長さんと話をしていると、売上は前年より大幅に増加したけれど、あまり預金が積み上がった感覚がない、という話はよく聞きます。これは、売上は増加したものの、それに伴って仕入原価や人件費などの経費も増加し、また消費税も増加した結果、お金が手元に残らないことを意味します。
そこで思うのは、事業を成功させる人は、売上を増加させる天性の能力と、原価や経費、そして税務をコントロールするための技術を習得する能力が必要になると考えます。この二つの能力が兼ね備えて初めて経営者としてのスタートラインに立ったと言えるのではないのでしょうか。
因みに、私はそのスタートラインの手前の手前くらいにいます…。