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インフレ対策をそれとなく考える

不動産投資

2022.10.03

私は5年程前にインフレへの備えための不動産投資に関するブログを何回か書きましたが、その当時のマスコミはデフレへの懸念を一生懸命取り上げていました。皆様も記憶されているかと思います。まだ、その当時はカボチャの馬車事件が起こる前で、銀行も不動産投資に積極的に応じてくれ、「サラリーマン大家さん」やら「FIRE」なる言葉が巷に溢れておりました。しかし、カボチャの馬車事件が起きてから、銀行の不動産融資姿勢が厳しくなり、「サラリーマン大家さん」は徐々に衰退していきました。

その当時の私の投資ポジションは、「本格的なインフレになる前に流動資産つまり預貯金をできるだけ貯め、無借金で不動産投資を行う」でした。なぜ、このような戦略をとったかというと、今まで銀行が不動産投資に積極的であった姿勢が真逆になったため、「サラリーマン大家さん」など融資ありきの不動産投資家がいなくなり、不動産投資市場におけるプレイヤーが少なくなることを見込んだからです。つまり、現金購入できるプレイヤーにとって、有利な立場で売手とディールができる機会が多くなると予測したからです。

しかし、現実はなかなか厳しく、約4年もの間これだという投資物件には巡り合えず、やっと今年に入り駅前の小さなビルを取得することができました。

日本における不動産投資市場は、「インカムゲイン時代」から「キャピタルゲイン時代」に移行すると予測しています。これは、インフレ、低金利そして円安を背景に海外の投資家(狩猟民族)により、不動産市場全体をわけのわからぬ理屈で上昇させることが見込まれるからです。

さあ、当たるでしょうか?

インフレには、不動産、株式、金等商品などの実物資産が強いということを大学時代学んだことを思い出します。私は「キチン」、「ジュグラー」、「クズネッツ」そして「コンドラチェフ」の景気循環も踏まえながら、今後の投資ポジションを考えたいと思います。

 

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